カメラを始める際、あるいはカメラの買い替えを検討している際に「新品か中古か」で悩むことがあるでしょう。新品カメラの魅力はもちろんありますが、中古カメラ市場には掘り出し物が多く、リーズナブルに質の高いカメラを手に入れることができます。
本記事では、中古カメラを購入する際のメリットと注意点、さらにおすすめの中古カメラモデルについて詳しく紹介していきます。カメラ選びの参考にしていただければ幸いです。
1. 中古カメラのメリットとデメリット
(1) 中古カメラのメリット
コストパフォーマンスが良い
新品カメラは最新技術を搭載している分、どうしても価格が高くなります。しかし中古カメラでは、1~2世代前のモデルでも高性能なカメラを大幅に安く手に入れることが可能です。特に初心者にとっては、高額な新品よりも中古の方が手軽にカメラを始められるメリットがあります。
モデルの選択肢が豊富
中古市場には、現在では製造されていない人気モデルや、過去の名機も多く出回っています。新品カメラの選択肢が少なくなった時代でも、中古カメラ市場では自分好みのデザインや性能を持つカメラを見つけやすいです。
レトロなデザインを楽しめる
一部のカメラ愛好者は、最新モデルよりも過去のクラシックなデザインを好む傾向があります。中古カメラ市場では、フィルムカメラ時代のレトロなデザインを持つカメラや、時代の流れを感じさせるカメラを手に入れることができるのも魅力です。
(2) 中古カメラのデメリット
保証が限られている
新品カメラには、メーカーの保証がしっかりと付いていますが、中古カメラの場合は保証がないか、あったとしても短期間で終了する場合が多いです。購入後の故障やトラブルに対して自己責任となるため、信頼できるショップや販売業者から購入することが大切です。
前の持ち主の使用状況が不明
中古品なので、カメラの状態がどれだけ良いかはそのカメラの前の所有者によるところが大きいです。使用頻度や保管状況によっては、見た目はきれいでも内部に不具合がある場合もあります。事前にしっかりとチェックすることが重要です。
2. 中古カメラを購入する際のポイント
中古カメラを選ぶ際には、いくつかの注意点や確認すべきポイントがあります。これを怠ると、せっかくの良いカメラが期待外れになってしまうことも。ここでは中古カメラ購入時にチェックすべき項目について説明します。
(1) カメラの外観チェック
外観の状態は中古カメラ選びの基本です。ボディに大きな傷やへこみがある場合は、内部にもダメージがある可能性があります。特に以下の点に注意して確認しましょう。
- 液晶画面の状態:傷やドット抜けがないか。
- レンズマウントの状態:カメラ本体のレンズマウント部分に損傷がないか。
- ダイヤルやボタンの感触:操作性に問題がないか。
- ファインダーのクリアさ:曇りやカビがないか。
(2) シャッター回数を確認する
中古カメラでは、シャッター回数がそのカメラの「走行距離」と言えます。シャッターの寿命はカメラによって異なりますが、通常は10万回~30万回程度が目安となります。シャッター回数が多すぎると、使用頻度が高く内部に劣化が進んでいる可能性があります。カメラの設定画面や専門店に依頼してシャッター回数を確認してもらいましょう。
(3) レンズの状態をチェック
レンズは写真のクオリティに大きく影響します。レンズにカビが生えていたり、曇りや傷がついていると、撮影時に画質に影響が出るため注意が必要です。以下の項目を確認しましょう。
- レンズ内部にホコリやカビがないか
- フォーカスリングやズームリングのスムーズさ
- レンズの表面に傷がないか
(4) 店舗の信頼性
中古カメラを購入する際、最も重要なのは「信頼できる販売店」から購入することです。信頼のおける店舗であれば、商品の状態説明が詳しく、万が一の故障時にも適切に対応してくれることが多いです。カメラ専門店や、中古品専門の大手オンラインショップなどを利用すると安心です。
3. おすすめの中古カメラモデル
中古カメラ市場では、様々なメーカーのモデルが手に入りますが、その中でも特に人気の高い中古カメラをいくつか紹介します。
(1) Canon EOS 6D Mark II
Canon EOS 6D Mark IIは、フルサイズセンサーを搭載したエントリー向けモデルであり、風景やポートレート撮影に最適です。中古市場では、比較的新しいモデルながらも価格が下がっており、コストパフォーマンスが非常に高い一台です。Wi-Fi機能やバリアングル液晶を搭載しているため、SNS用の写真や動画撮影にも便利です。
- 画素数:2620万画素
- 特徴:フルサイズセンサー、バリアングル液晶、Wi-Fi機能
- おすすめ用途:風景撮影、ポートレート、旅行写真
(2) Nikon D750
Nikon D750は、プロフェッショナルとアマチュアの両方に愛されるフルサイズデジタル一眼レフカメラです。高いダイナミックレンジと優れた高感度性能を持ち、低照度でも美しい写真を撮ることができます。中古市場では、状態の良いモデルが比較的手頃な価格で見つかり、特に風景やポートレート撮影に最適です。
- 画素数:2432万画素
- 特徴:フルサイズセンサー、高感度性能、軽量ボディ
- おすすめ用途:風景撮影、ポートレート、夜景撮影
(3) Sony α7 II
Sony α7 IIは、ミラーレスカメラのパイオニア的存在で、手ブレ補正機能を搭載した初めてのフルサイズミラーレスモデルです。コンパクトで持ち運びやすく、旅行やスナップ撮影に最適です。中古市場でも人気が高く、手頃な価格で手に入ることが多いです。
- 画素数:2430万画素
- 特徴:フルサイズセンサー、5軸手ブレ補正、コンパクトなデザイン
- おすすめ用途:旅行写真、スナップ撮影、動画撮影
(4) Fujifilm X-T2
Fujifilm X-T2は、クラシックなデザインと優れた色再現力で人気のAPS-Cセンサーミラーレスカメラです。特に、フィルムシミュレーション機能が豊富で、JPEG撮って出しでも美しい写真が楽しめます。中古市場でも手頃な価格で入手可能で、風景撮影やストリートスナップに最適です。
- 画素数:2430万画素
- 特徴:クラシックデザイン、フィルムシミュレーション機能、高速オートフォーカス
- おすすめ用途:風景撮影、ポートレート、ストリートスナップ
(5) Panasonic Lumix GH5
動画撮影をメインに考えるなら、Panasonic Lumix GH5がおすすめです。プロフェッショナル仕様の動画機能を持ち、4K60pの撮影が可能です。中古市場でも人気が高く、特に映像制作やYouTubeなどのコンテンツ制作に最適です。
- 画素数:2030万画素
- 特徴:4K60p動画撮影、5軸手ブレ補正、防塵・防滴設計
- おすすめ用途:動画撮影、Vlog、映像制作
4. 中古カメラ購入後のメンテナンス
中古カメラを手に入れた後も、メンテナンスが重要です。カメラは精密機器であるため、定期的な手入れやチェックを行うことで、長く愛用することができます。
(1) レンズのクリーニング
レンズのクリーニングは、写真の画質を維持するために重要です。レンズ表面のホコリや汚れは、撮影時に影響を与えることがあります。レンズクリーナーやブロワーを使って、優しく清掃するようにしましょう。
(2) センサーのクリーニング
カメラの内部にあるセンサーは、ホコリや汚れが付きやすい部分です。定期的にクリーニングを行うか、プロに依頼してセンサークリーニングを行うと良いでしょう。
(3) バッテリーや接点の確認
中古カメラでは、バッテリーの劣化も確認しておくべきポイントです。特に長時間使用していないバッテリーは劣化が進んでいることがあります。また、バッテリー接点部分が汚れていると、充電がうまくできないこともあるので、清掃を心がけましょう。
結論
中古カメラは、コストを抑えつつ高性能な機材を手に入れるチャンスです。自分の撮影スタイルや予算に合わせて、信頼できるショップでしっかりと選ぶことで、長く使えるカメラを手に入れることができます。本記事で紹介したモデルや選び方のポイントを参考に、ぜひ自分にぴったりの中古カメラを見つけてください。